5分で読める法律の豆知識

テレビや新聞などで政治から芸能スキャンダルまで幅広いニュースを見ます。しかし、法律のことについて詳しく書かれたものはあまりみません。なので自分で勉強してみました。個人的に面白いと思ったものだけ書くのであまり網羅性はありません。なので暇つぶし程度に読んでいただければ幸いです。

押さえておくべき!法人に対する害悪の告知、脅迫罪の成否

SNSで、芸能人等を対象として誹謗中傷をする記事をたまに目にしますが、度を超すと、脅迫罪や名誉毀損罪が成立することになりますよね。 しかし、法人に対して、脅迫罪は成立するのでしょうか? 結論から言うと、法人に対する脅迫罪は成立しません。 そこで…

国家を騙して不正にお金を受取った。国家に対する詐欺罪の成否

1 映画やドラマなどで ドラマや映画を見ていると、ときどき国家に対して犯罪を行う物語がありますよね。例えば、大臣や首相を誘拐したり、はたまた、警察幹部を監禁するなどのストーリーの映画です。このような悪人に対して、警察官や諜報部員が果敢に挑み…

押さえておきたい!事後強盗罪にける窃盗の機会の考え方

財産犯の中でも、事後強盗罪は有名な犯罪ですよね。 しかし、窃盗犯が窃盗の機会に暴行又は脅迫を行ったかどうかって判断が難しいですよね。 そこで、今回は、有名な論点である事後強盗罪の窃盗の機会の論点について少し考えていきたいと思います。 1 大前…

知っておきたい!現住建造物放火罪の「焼損」の学説対立

放火罪って、刑法の勉強の中でメイン論点ではないもののマイナー論点でもないちょっとあいまいな分野ですよね。 実社会においては、放火罪の件数はあまり多くありません。いわゆる放火魔というような犯罪者がいて、他人の家を放火しまくるなんていうことはほ…

暴行罪!無言電話!押さえておくべき傷害罪の話

刑法各論で最初の方に出てくるのが、傷害罪です。 傷害罪は、一見理解しやすい犯罪ですが、よくよく勉強していくとつまずき易い犯罪でもあります。 今回は、そんな傷害罪について、暴行罪の結果的加重犯の場合と無形の手段による傷害結果の発生の場合につい…

しっかり押さえたい!窃盗罪の窃取と占有概念

刑法を勉強していると最初に思いつく犯罪ってなんでしょうか? 殺人罪と答える人も多いと思いますが、窃盗罪と答える人も多いですよね。 実際に一番多い犯罪は、窃盗罪です。 というのも、窃盗罪って成立する範囲が広いんですよね。 例えば、スリ、空き巣、…

訴因変更はいつまで許される?訴因変更の時機的限界

刑事訴訟法第312条は、検察官の訴因変更権限を規定していますが、検察官が、いつまで訴因変更をすることができるか?についての規定はありません。 そこで、検察官の訴因変更に時機的限界があるかが問題となります。 今回は、この論点について少し検討し…

刑事訴訟法第110条。知っておきたい令状呈示の考え方!

テレビドラマを見ていると、いわゆる「ガサ入れ」のシーンとかありますよね。 この時に、「警察だ!」等と言って、警察官が被疑者の家の中に入って行きますが、これってそもそも適法なのでしょうか? そこで、今回は、刑事訴訟法第110条の令状呈示につい…

エックス線検査。刑事訴訟法の強制処分の考え方

刑事訴訟法を勉強していると、一番最初に出てくる論点が、強制処分該当性と任意捜査の限界ですよね。 特に、最決平成21年9月28日のエックス線検査の判例等については少し理解が難しいと思います。 そこで、今回は、上記判例を含めて、強制処分と任意往…

交通事故!経済的全損の落とし穴。解決方法

交通事故って辛いですよね。 例えば、家族でお出かけしている時に、急に自動車にぶつけられて、警察と保険会社に電話しているうちに、何時間も経ってしまいました。自走不可能です。となり、大切な家族との休日が全てダメになってしまうなんてこともあります…

株主招集通知漏れてる!株主総会決議の取消事由

会社の方の勉強って大変ですよね。 条文を読んでも、基本書やテキストを読んでいても、なかなか頭に入ってこないです。 組織再編の章はもちろんのこと、株式の章も機関の章も難しいです。 今回は、会社法上の有名論点である株主総会決議取消しの訴えにおいて…

刑事訴訟法256条3項 訴因の特定について

刑事訴訟法の公判手続きって難しいですよね。刑事訴訟手続き自体あまり馴染みがなく、どのようなものであるかイメージが湧きにくいかと思います。 そこで、今回は、公判手続きの中でも最初に出てくる、訴因の特定について少し検討してみたいと思います。 1 …

プライバシー権?その内容と対象情報の重要性の程度

憲法13条後段の幸福追求権って自己決定権とかプライバシー権とか色々な権利がありますよね。 特に、プライバシー権ってどのような情報をどのような範囲で保護しているのか、考え出すときりがありません。 そこで、今回は、プライバシー権により保護される…

知っておきたい!保釈制度の概要

1 ニュース番組を見ていて 覚せい剤自己使用の罪で逮捕された後、しばらして、有名人が、保釈されて出てくる様子をテレビで見たことがありますよね。 また、テレビや新聞等では、「保釈金推定○○〇万円」というように報道されることもあります。 このような…

マクリーン事件判決の重要点と憲法の考え方

憲法を勉強していると、最初に出てくるのが、外国人の人権享有主体性のお話です。 民法における権利能力ならば、人であれば有することになますが、憲法の場合、如何なる人権がいかなる人に享有されるのか定かではありません。 その一つの類型として外国人の…

株主総会の決議取消しの訴えにおける追加主張の可否(会社法831条)

会社法を勉強していると、主要な論点として出てくのでが、株主総会の決議取消しの訴えですよね。この決議取消の訴えは、無効・不存在確認の訴えと同様に、かなり分かりにくい分野です。 今回は、株主総会の決議取消の訴えの中でも、特に難しい取消事由の追加…

会社法第314条。株主総会における取締役等の説明義務とは?

昔から、株主が、株主総会において取締役等の責任を追及したり、更迭したりするために質問をすることが度々行われてきました。 株主のこのような質問に対して、取締役等は、どのような説明義務を負うのでしょうか? そこで、今回は、株主総会における取締役…

民事訴訟法上の既判力。根本的な視点

民事訴訟法を勉強していると、「既判力」という言葉がでてきますが、この既判力とは何でしょうか? 今回は、既判力の概要について少し考えてみたいと思います。 1 既判力とは? そもそも、既判力とは、簡単に言うと、前訴判決で確定した内容について、当事…

知っておきたい!民事訴訟法157条のお話

民事訴訟法を勉強していると、具体的なイメージが湧かない条文があると思います。その1つが、民事訴訟法第157条いわゆる時機に後れた攻撃防御方法の提出です。 そこで、今回は、民事訴訟法第157条について少し検討をしてみたいと思います。 1 訴訟の全体に…

諦めないで。民法第724条の消滅時効の起算点について

例えば、犯罪に巻き込まれた場合等に加害者に対して損害賠償請求をしたいと考えているときに、加害者が誰だか分からないはたまた名前はわかってもそれが本名かどうか分からず、住所も知らず今どこにいるのかも分からないというケースはあります。 不法行為に…

民法第715条第3項。知っておきたい求償権の話

民法第715条は不法行為分野の中でとても有名な条文ですよね。色々な論点があって比較的勉強がしやすい分野だと思います。今回は、民法第715条第3項の使用者の被用者に対する求償権について少し検討してみたいと思います。 1 民法第715条について …

景観利益と不法行為のお話

近隣景観は、自宅マンションを購入したり、住宅を建設する時にとても重要な要素になりますよね。例えば、住宅を建設して数年後に目の前に高層マンションが建設されて、家の庭からは建設された高層マンションしか見えないということになると困りますよね。 そ…

承継的共同正犯についての基本的な考え方

共同正犯って難しいですよね。様々な判例や論点があり、一つ一つを丸暗記するは無理です。今回は、共同正犯の中でも有名な承継的共同正犯について、少し検討してみたいと思います。 1 共同正犯について 共同正犯については、刑法第60条に規定があります。…

共謀共同正犯についての概観

刑法総論の中でも共犯は非常に難しいですよね。特に共謀共同正犯は概念として理解できても、その内容をしっかり理解するのはとても難しいと思います。そこで、今回は、共犯の中でも特に難しい共謀共同正犯についてざっくり全体を見ていきたいと思います。 1…

会社法361条の取締役報酬における退職慰労金について

株式会社と取締役の関係は、委任関係であるとされています(会社法330条)。民法上の委任契約については原則無報酬とされていますが、会社法では報酬を予定した規定として会社法第361条第1項があります。同条項は、いわゆるお手盛り防止の趣旨として…

会社法第361条の取締役報酬の変更について

会社法第361条は、会社法上有名な条文です。しかし、内容を理解するのは少々難しいですよね。今回は、取締役の報酬について一度決定した後に、それを変更することが可能であるのかについて少し検討してみたいと思います。 1 会社第361条第1項につい…

会社法第361条の取締役報酬の基本的な考え方

会社法を勉強していると、取締役の報酬は重要な問題であると思います。各種試験対策のみならず、実際の会社運営においても、取締役の報酬内容をどのように決定するかについては、各会社において、定款で定めをおいたり慣行等に従い、毎年の定時株主総会等で…

知っておきたい正当防衛が成立する場合

1 はじめに 日常生活をしていても、正当防衛という言葉を使うことはありますよね。例えば、友人からふざけて殴られたので、殴り返したり、暴言を言われたから暴言を言い返したり、そのような時に正当防衛であると言います。 この正当防衛という言葉、自分の…

詐害事業譲渡!会社法第23条の2の債務履行請求

1 最近改正されましたね 会社法の改正は頻繁に行われていますが、最近改正された条項の中でも会社法23条の2の債務履行請求は非常に重要ですよね。判例法理として詐害行為取消しで解決していた問題を立法によって明文化することになったのですが、実際に…

法人格否認の法理

1 聞いたことがあるような名称 会社法を勉強していて、直ぐに名称を覚えることができるものもあります。その一つが法人格否認の法理だと思います。 ですが、法人格否認の法理って何でしょうか。よくよく考えてみると、意外と難しいですよね。そこで、今回は…