5分で読める法律の豆知識

テレビや新聞などで政治から芸能スキャンダルまで幅広いニュースを見ます。しかし、法律のことについて詳しく書かれたものはあまりみません。なので自分で勉強してみました。個人的に面白いと思ったものだけ書くのであまり網羅性はありません。なので暇つぶし程度に読んでいただければ幸いです。

会社法423条にみる経営判断の原則!善管注意義務違反の考え方

経営判断の原則は、会社法上有名な論点ですよね。 今回は、会社法第423条でよく問題となる経営判断の原則について、検討してみたいと思います。 1 経営判断の原則って何? まず、取締役と株式会社の関係は、委任契約の関係にあるとされています。それゆ…

押さえておくべき!会社法上の取締役の監視義務違反の話

会社の不祥事が起きた際に、代表取締役等の事業執行をした取締役が法的責任を追及されるのは納得がいきますが、不正行為に直接関与していない取締役も法的責任を追及されるのはどこか納得がいきませんよね。 これはなぜでしょうか? 今回は、取締役が負う監…

知っておくおくべき!登記簿上の取締役の損害賠償責任の有無とは?

取締役に就任すると、登記簿に記載されます。逆もまたしかりで、取締役は辞任すると、抹消登記がされることとなります。 ところで、取締役は、株式会社の業務執行機関として、事業を遂行することとなりますが、その過程で、取締役は、株式会社に損害を負わせ…

直ぐに理解できる!取締役会の承認決議を欠く代表取締役の取引行為の効力とは?

まず、株式会社では、一般的に、代表取締役を選定することが多いです。 そして、代表取締役を選定した場合には、会社法349条第4項の規定のとおり、「代表取締役は、株式会社の業務に関する一切の裁判上又は裁判外の行為をする権限を有する。」こととなり…

会社法356条第1項第1号。取締役が負う競業避止義務とは?

会社法356条第1項は有名な条文です。同条項には、各号において、取締役が行う場合に、株主総会の承認(取締役設置会社においては、取締役会の承認会社法365条)等が必要な取引が規定されています。 具体的には、第1号が競業取引、第2号が直接取引と…

株主総会における役員選任決議の取消の訴え。訴えの利益

訴訟には、給付訴訟、確認訴訟、形成訴訟の3つの類型があります。給付訴訟は、一般的に広く知られた金銭を求める請求や物の返還を求める請求の訴訟です。 他方、確認訴訟は、無効確認の訴えや不存在確認の訴えのように、ある一定の法律関係や権利義務を確認…

有責配偶者からの離婚請求。妻と別居して20年。離婚できますか?

会社の同僚と不倫したり、同総会で間がさして不倫したりと、不倫をしてしまうことは一般的に起こり得ます。 不倫自体は良くないことだとは思いますが、その後、妻と別居し不倫相手と同居をし、内縁関係が出来上がってから20年を過ぎたというケースでは、事…

押さえておきたい、会社法362条4項1号「重要な財産の処分」の判断枠組み

会社法って色々と細かい規定がありますよね。株主総会の決議が必要なのか、取締役の個人の判断で良いのか、それとも取締役会の決議が必要なのか、決定権が誰にあるのかという問題と、そもそも会社法が規制している事由に該当するのかという問題があります。 …

会社法第310条第1項。押さえておくべき株主総会の議決権行使の代理人資格制限の話

会社法の中でも、株主総会の議決権行使の代理人資格制限の論点は有名ですよね。 今回、その概要及び判断方式について確認してみたいと思います。 1 会社法第310条第1項 まず、会社法第310条第1項は、「株主は、代理人によってその議決権を行使する…

罪を犯しても処罰されない?心神喪失、心神耗弱、責任能力の判断とは?

テレビのニュースを見ていると、殺人罪をして逮捕されたにもかかわらず、責任能力がなくて刑罰を科されないケースってたまにありますよね。 他方、DVとかを受けてて、我慢の限界を超えて。殺人罪をしてしまった人が実刑判決になったりしますよね。 これって…

押さえておくべき!法人に対する害悪の告知、脅迫罪の成否

SNSで、芸能人等を対象として誹謗中傷をする記事をたまに目にしますが、度を超すと、脅迫罪や名誉毀損罪が成立することになりますよね。 しかし、法人に対して、脅迫罪は成立するのでしょうか? 結論から言うと、法人に対する脅迫罪は成立しません。 そこで…

国家を騙して不正にお金を受取った。国家に対する詐欺罪の成否

1 映画やドラマなどで ドラマや映画を見ていると、ときどき国家に対して犯罪を行う物語がありますよね。例えば、大臣や首相を誘拐したり、はたまた、警察幹部を監禁するなどのストーリーの映画です。このような悪人に対して、警察官や諜報部員が果敢に挑み…

押さえておきたい!事後強盗罪にける窃盗の機会の考え方

財産犯の中でも、事後強盗罪は有名な犯罪ですよね。 しかし、窃盗犯が窃盗の機会に暴行又は脅迫を行ったかどうかって判断が難しいですよね。 そこで、今回は、有名な論点である事後強盗罪の窃盗の機会の論点について少し考えていきたいと思います。 1 大前…

知っておきたい!現住建造物放火罪の「焼損」の学説対立

放火罪って、刑法の勉強の中でメイン論点ではないもののマイナー論点でもないちょっとあいまいな分野ですよね。 実社会においては、放火罪の件数はあまり多くありません。いわゆる放火魔というような犯罪者がいて、他人の家を放火しまくるなんていうことはほ…

暴行罪!無言電話!押さえておくべき傷害罪の話

刑法各論で最初の方に出てくるのが、傷害罪です。 傷害罪は、一見理解しやすい犯罪ですが、よくよく勉強していくとつまずき易い犯罪でもあります。 今回は、そんな傷害罪について、暴行罪の結果的加重犯の場合と無形の手段による傷害結果の発生の場合につい…

しっかり押さえたい!窃盗罪の窃取と占有概念

刑法を勉強していると最初に思いつく犯罪ってなんでしょうか? 殺人罪と答える人も多いと思いますが、窃盗罪と答える人も多いですよね。 実際に一番多い犯罪は、窃盗罪です。 というのも、窃盗罪って成立する範囲が広いんですよね。 例えば、スリ、空き巣、…

訴因変更はいつまで許される?訴因変更の時機的限界

刑事訴訟法第312条は、検察官の訴因変更権限を規定していますが、検察官が、いつまで訴因変更をすることができるか?についての規定はありません。 そこで、検察官の訴因変更に時機的限界があるかが問題となります。 今回は、この論点について少し検討し…

刑事訴訟法第110条。知っておきたい令状呈示の考え方!

テレビドラマを見ていると、いわゆる「ガサ入れ」のシーンとかありますよね。 この時に、「警察だ!」等と言って、警察官が被疑者の家の中に入って行きますが、これってそもそも適法なのでしょうか? そこで、今回は、刑事訴訟法第110条の令状呈示につい…

エックス線検査。刑事訴訟法の強制処分の考え方

刑事訴訟法を勉強していると、一番最初に出てくる論点が、強制処分該当性と任意捜査の限界ですよね。 特に、最決平成21年9月28日のエックス線検査の判例等については少し理解が難しいと思います。 そこで、今回は、上記判例を含めて、強制処分と任意往…

交通事故!経済的全損の落とし穴。解決方法

交通事故って辛いですよね。 例えば、家族でお出かけしている時に、急に自動車にぶつけられて、警察と保険会社に電話しているうちに、何時間も経ってしまいました。自走不可能です。となり、大切な家族との休日が全てダメになってしまうなんてこともあります…

株主招集通知漏れてる!株主総会決議の取消事由

会社の方の勉強って大変ですよね。 条文を読んでも、基本書やテキストを読んでいても、なかなか頭に入ってこないです。 組織再編の章はもちろんのこと、株式の章も機関の章も難しいです。 今回は、会社法上の有名論点である株主総会決議取消しの訴えにおいて…

刑事訴訟法256条3項 訴因の特定について

刑事訴訟法の公判手続きって難しいですよね。刑事訴訟手続き自体あまり馴染みがなく、どのようなものであるかイメージが湧きにくいかと思います。 そこで、今回は、公判手続きの中でも最初に出てくる、訴因の特定について少し検討してみたいと思います。 1 …

プライバシー権?その内容と対象情報の重要性の程度

憲法13条後段の幸福追求権って自己決定権とかプライバシー権とか色々な権利がありますよね。 特に、プライバシー権ってどのような情報をどのような範囲で保護しているのか、考え出すときりがありません。 そこで、今回は、プライバシー権により保護される…

知っておきたい!保釈制度の概要

1 ニュース番組を見ていて 覚せい剤自己使用の罪で逮捕された後、しばらして、有名人が、保釈されて出てくる様子をテレビで見たことがありますよね。 また、テレビや新聞等では、「保釈金推定○○〇万円」というように報道されることもあります。 このような…

マクリーン事件判決の重要点と憲法の考え方

憲法を勉強していると、最初に出てくるのが、外国人の人権享有主体性のお話です。 民法における権利能力ならば、人であれば有することになますが、憲法の場合、如何なる人権がいかなる人に享有されるのか定かではありません。 その一つの類型として外国人の…

株主総会の決議取消しの訴えにおける追加主張の可否(会社法831条)

会社法を勉強していると、主要な論点として出てくのでが、株主総会の決議取消しの訴えですよね。この決議取消の訴えは、無効・不存在確認の訴えと同様に、かなり分かりにくい分野です。 今回は、株主総会の決議取消の訴えの中でも、特に難しい取消事由の追加…

会社法第314条。株主総会における取締役等の説明義務とは?

昔から、株主が、株主総会において取締役等の責任を追及したり、更迭したりするために質問をすることが度々行われてきました。 株主のこのような質問に対して、取締役等は、どのような説明義務を負うのでしょうか? そこで、今回は、株主総会における取締役…

民事訴訟法上の既判力。根本的な視点

民事訴訟法を勉強していると、「既判力」という言葉がでてきますが、この既判力とは何でしょうか? 今回は、既判力の概要について少し考えてみたいと思います。 1 既判力とは? そもそも、既判力とは、簡単に言うと、前訴判決で確定した内容について、当事…

知っておきたい!民事訴訟法157条のお話

民事訴訟法を勉強していると、具体的なイメージが湧かない条文があると思います。その1つが、民事訴訟法第157条いわゆる時機に後れた攻撃防御方法の提出です。 そこで、今回は、民事訴訟法第157条について少し検討をしてみたいと思います。 1 訴訟の全体に…

諦めないで。民法第724条の消滅時効の起算点について

例えば、犯罪に巻き込まれた場合等に加害者に対して損害賠償請求をしたいと考えているときに、加害者が誰だか分からないはたまた名前はわかってもそれが本名かどうか分からず、住所も知らず今どこにいるのかも分からないというケースはあります。 不法行為に…