5分で読める法律の豆知識

テレビや新聞などで政治から芸能スキャンダルまで幅広いニュースを見ます。しかし、法律のことについて詳しく書かれたものはあまりみません。なので自分で勉強してみました。個人的に面白いと思ったものだけ書くのであまり網羅性はありません。なので暇つぶし程度に読んでいただければ幸いです。

諦めないで。民法第724条の消滅時効の起算点について

例えば、犯罪に巻き込まれた場合等に加害者に対して損害賠償請求をしたいと考えているときに、加害者が誰だか分からないはたまた名前はわかってもそれが本名かどうか分からず、住所も知らず今どこにいるのかも分からないというケースはあります。 不法行為に…

民法第715条第3項。知っておきたい求償権の話

民法第715条は不法行為分野の中でとても有名な条文ですよね。色々な論点があって比較的勉強がしやすい分野だと思います。今回は、民法第715条第3項の使用者の被用者に対する求償権について少し検討してみたいと思います。 1 民法第715条について …

景観利益と不法行為のお話

近隣景観は、自宅マンションを購入したり、住宅を建設する時にとても重要な要素になりますよね。例えば、住宅を建設して数年後に目の前に高層マンションが建設されて、家の庭からは建設された高層マンションしか見えないということになると困りますよね。 そ…

承継的共同正犯についての基本的な考え方

共同正犯って難しいですよね。様々な判例や論点があり、一つ一つを丸暗記するは無理です。今回は、共同正犯の中でも有名な承継的共同正犯について、少し検討してみたいと思います。 1 共同正犯について 共同正犯については、刑法第60条に規定があります。…

共謀共同正犯についての概観

刑法総論の中でも共犯は非常に難しいですよね。特に共謀共同正犯は概念として理解できても、その内容をしっかり理解するのはとても難しいと思います。そこで、今回は、共犯の中でも特に難しい共謀共同正犯についてざっくり全体を見ていきたいと思います。 1…

会社法361条の取締役報酬における退職慰労金について

株式会社と取締役の関係は、委任関係であるとされています(会社法330条)。民法上の委任契約については原則無報酬とされていますが、会社法では報酬を予定した規定として会社法第361条第1項があります。同条項は、いわゆるお手盛り防止の趣旨として…

会社法第361条の取締役報酬の変更について

会社法第361条は、会社法上有名な条文です。しかし、内容を理解するのは少々難しいですよね。今回は、取締役の報酬について一度決定した後に、それを変更することが可能であるのかについて少し検討してみたいと思います。 1 会社第361条第1項につい…

会社法第361条の取締役報酬の基本的な考え方

会社法を勉強していると、取締役の報酬は重要な問題であると思います。各種試験対策のみならず、実際の会社運営においても、取締役の報酬内容をどのように決定するかについては、各会社において、定款で定めをおいたり慣行等に従い、毎年の定時株主総会等で…

知っておきたい正当防衛が成立する場合

1 はじめに 日常生活をしていても、正当防衛という言葉を使うことはありますよね。例えば、友人からふざけて殴られたので、殴り返したり、暴言を言われたから暴言を言い返したり、そのような時に正当防衛であると言います。 この正当防衛という言葉、自分の…

詐害事業譲渡!会社法第23条の2の債務履行請求

1 最近改正されましたね 会社法の改正は頻繁に行われていますが、最近改正された条項の中でも会社法23条の2の債務履行請求は非常に重要ですよね。判例法理として詐害行為取消しで解決していた問題を立法によって明文化することになったのですが、実際に…

法人格否認の法理

1 聞いたことがあるような名称 会社法を勉強していて、直ぐに名称を覚えることができるものもあります。その一つが法人格否認の法理だと思います。 ですが、法人格否認の法理って何でしょうか。よくよく考えてみると、意外と難しいですよね。そこで、今回は…

議決権行使の代理人の資格制限。会社法第310条第1項の話

1 株主総会の議決権行使 会社法を勉強していて、株主総会はかなり重要なところですよね。各種資格試験などでもよく出題されますが、実際に勉強していくとよく分かるような気もするし、あまりよく分からないような気もする。そんな判然としない気持ちになる…

取締役会の決議が必要な重要な財産の処分。会社法第362条4項1号の話

1 はじめに 会社を勉強していくと、株式の章を超えて機関の章に入ると何だか疲れてきますよね。株主総会、取締役、監査役等々登場人物が増えることに比例して、覚えることもたくさん出てきます。 今回は、よく試験で出題されるけれども、いまいちよく分から…

会社法28条2号。財産引受けの話

法律を勉強していると何だか具体的なイメージが湧きにくい法律ってありますよね。その一つが会社法だと思います。 例えば、民法の場合、私人間の法律行為を規律することを目的の一つとしているため、売買、債務不履行、所有権、抵当権、不法行為、親権など普…

同意したから殴った。傷害罪は成立するの?同意傷害の話

1 ドラマの名シーン ドラマ等を見ていると、主人公が仲間を傷つけてしまい、自責の念にかられて「俺を殴れ」と言って、仲間が泣きながら主人公の顔面を殴り、主人公と仲間が抱き合うなんていうシーンをたまに見ますよね。 青春ですね! 若いっていいなと心…

債権譲渡。債権の二重譲渡の話

1 民法の二重譲渡 民法を勉強していると、二重譲渡という言葉が出てきますよね。その代表的なものとしては不動産の二重譲渡が挙げられます。不動産の二重譲渡の場合には、民法177条が対抗要件を定めているため、登記を先に備えた者が不動産の所有権を確…

民法416条2項における予見時期と程度とは?

1 民法は勉強するのが大変 民法って量が多いですよね。民法って1000条以上も条文あって、「こんなに覚えるとか無理でしょ」と愚痴をこぼしたくなりますが、頑張るしかありません。 そのような民法ですが、結構忘れがちな問題があります。その一つが、民…

説明義務違反。不法行為と債務不履行の分かれ目

1 債務不履行って難しい 民法を勉強していると、よく挙がる条文として、415条があります。民法415条は、債務不履行に基づく損害賠償請求の根拠条文です。債務不履行という言葉自体、法律を勉強していなくても聞いたことがあり、なんだか馴染みやすい…

フロッピーディスクの差押えの話。最決平成10年5月1日刑集52巻4号275頁

1 捜索差押え 刑事訴訟法を勉強すると、最初に捜査法を勉強することが多いと思います。 この捜査法なのですが、意外に厄介で、分かるようで分からないという部分が多いですよね。 例えば、強制処分該当性と任意捜査の限界が一番最初に壁になる部分でしょう…

土地を買ったら土壌から有害物質発見。瑕疵担保?売主の責任は?

1 土地を買ってみたところ 家を建てようと思って土地を買ったり、工場を建設しようと思って土地を買ったり、土地を買う目的は人それぞれだと思います。 色々な目的があるにせよ、自分が買った土地から有害物質が発見されたらどう思いますか。 当然嫌です。…

契約解除の基本的な考え方

1 契約はしたけど 例えば、ある人と売買契約を締結して、車等を購入したとします。しかし、契約をしたにもかかわらず、納期に車が来ないとかありますよね。また、建売の住宅を購入する契約を締結したにもかかわらず、その住宅は自分が買った後に、他の人に…

瑕疵担保。損害賠償請求権の消滅時効

1 大切な物なのに 家を買ったり、車を買ったり、高額な買い物をすることって人生でありますよね。買う前から色々な物を見て、見積もりを取り、お値段と品質を踏まえつつ、いくつか検討をしながら選ぶ。そのような買う前のプロセスも意外に楽しいですよね。 …

不法行為の損害と生存の可能性

1 晴天の霹靂 例えば、家族や大切な人が余命宣告をされたら、どのように思うでしょうか。正直想像もできないくらい悲しいですよね。それ自体を受け入るのに時間がかかりますが、それでも今生きているその人との時間を大切にしたい。非常に複雑な気持ちにな…

債務不履行における医師の過失。要求される医療水準とは?

1 医療過誤発生 医療事件は訴訟の中でも難しいと言われますが、患者からしたらそんなことはどうでもいいですよね。正直、「医師は医療のスペシャリストである以上、失敗はしないのが当たり前」というような感覚があると思います。医者の医療ミスで病気が悪…

民事訴訟法の弁輪主義!概観。

例えば、お金を貸したけど返ってこない。マンションを貸したのに賃料を払ってくれない。はたまた、物を売ったのに代金を払ってくれない。そのようなトラブルに巻き込まれた経験のある人って意外に多いですよね。 そのような場合に、話をして返してくれたり、…

「被疑者確保!!」刑事訴訟法の捜査とは?

1 テレビなどを見ていて テレビドラマやドキュメンタリー番組で、警察官が「被疑者確保!!」とか、「ガサ入れだ!!」とか言いながら、被疑者の住居などに押し入って、色々と探したりやばい物が出てきたら押さえたりと、そういう場面ってよく見ますよね。 …

覚せい剤取締法違反。強制採尿の仕組み

1 覚せい剤自己使用の場合 芸能人や著名人が覚せい剤を使用して、有罪になるニュースとかよく見ますよね。このような覚せい剤自己使用の場合、決定的な証拠として尿及びその鑑定結果が挙げられることがよくあります。このような尿は、被疑者が自ら進んで提…

勾留中!接見等禁止が付いた場合でも、家族と会いたい。

1 勾留決定がされて接見等禁止が付けられた 例えば、友人や家族恋人等が、警察に逮捕され、その後勾留されて、警察の留置施設に会いに行ったとします。警察から逮捕の経緯を告げられ、「そんなまさか」と驚愕しつつも、大切な人のことを想って、嫌な気持ち…

逮捕されたら。それからどうなるの?

1 日々のニュースを見ていると 「○○容疑者が、昨日××で逮捕されました。」というようなニュースをよくみますよね。毎日このようなニュースがあるような気がして、普段は聞き流している方も多いと思います。しかし、そもそも、「〇〇容疑者」は逮捕されたら…

家を買った。そもそも登記って何?民法第177条

夢のマイホーム。結婚をしたのを機に、マンションの購入や東京の郊外に一戸建てを買うのを検討している人も多と思います。 ところで、一戸建て住宅を買うときに土地と建物に登記をしなくてはいけないという話を聞いたことがあると思います。 そもそも、なぜ…